北京で少なくとも140年ぶりの豪雨を記録、大洪水で21人死亡

Aug 16, 2023

北京周辺の集中豪雨により道路が破壊され、停電が発生し、少なくとも21人が死亡、26人が行方不明となった。

中国・卓州（AP通信）－中国の首都は、台風ドクスリの残骸が地域を洪水に陥らせ、緊急隊員がゴムボートを使って取り残された住民を救出するために道路を運河に変えたため、過去数日間で少なくとも140年で最大の豪雨を記録した。

北京市気象局は水曜日、土曜日から水曜日の朝までに同市で744.8ミリメートル（29.3インチ）の雨を記録したと発表した。

北京と周辺の河北省は記録的な降雨により深刻な洪水に見舞われ、水位は危険なレベルまで上昇した。 雨により道路は破壊され、電力だけでなく、飲料水を運ぶパイプさえも停止した。 首都周辺の川が氾濫し、車が水浸しになったり、他の車が歩行者用の橋に持ち上げられたりした。

北京周辺の豪雨による救助者の遺体発見後、水曜日に確認された死亡者数は21人に増加した。 ワン・ホンチュンさん（41）は、急流の川でゴムボートが転覆したとき、他の救助隊員とともにゴムボートに乗っていた。 彼女のチームメイトのうち4人は生き残った。

雨のため少なくとも２６人が行方不明のままだ。

最も被害が大きかった地域の一つは、北京の南西部に隣接する河北省の小さな都市涿州市だ。 火曜日の夜、同地の警察はソーシャルメディアで救助活動を支援するためのライトの提供を呼びかけた。

救助チームは火曜午後から水、ガス、電気のない家に閉じ込められた住民を避難させるため、ゴムボートで浸水した市内を巡回した。

54歳のWang Huiyingさんは「これほど深刻になるとは思わなかった。ほんの少しの水が溜まっただけで、そのうち引くだろうと思っていた」と語った。 蒸しパン店が入っている１階に水が浸入したため、彼女は結局、ビルの３階で一晩を過ごすことになった。 現在、すべての機械が水中に沈んでいます。

市内や周辺の村々の洪水被害地域に何人が閉じ込められているのかは不明だ。 他省からの救助隊が涸州市に来て避難を支援した。

「人々を救うには、毎秒、毎分を把握しなければなりません」と、沿岸部の江蘇省の救助チーム長、鍾宏軍氏は語った。 鍾氏は、彼らが到着した水曜日の午前2時から働いており、夜遅くまで働く予定だと語った。 これまでに約２００人を救出した。 「私たちが救った人の多くは高齢者や子供たちです」と彼は言いました。

水曜日、涿州市と隣接する河北省固安県の水域は、監視カメラが設置されている電柱の中腹まで達した。

固安県在住のリウ・ジウェンさん（58）は、火曜日の夜に村から避難した。 「私たちにできることは何もありません。 それは自然災害だ」と彼は言った。

他の2人は近くの村に閉じ込められた親族を救出するため、浸水地域を通ろうとしていた。

河北省の地方当局によると、85万人近くが移転した。

北京気象局は水曜日、これまでの降雨量の記録は1891年で、同市で609ミリメートル（24インチ）の雨が降ったと発表した。 機械による最初の正確な測定は 1883 年からです。

公共環境問題研究所のマ・ジュン所長は、最近の降雨量を「異常」と呼んだ。 北京の昨年の総降水量は500ミリメートル（19.6インチ）にも達しなかった。

馬氏は、場所によっては繰り返し洪水が起こるため、都市計画の見直しが必要だと述べた。 「私たちは低地に大規模な建設を行うことを避ける必要がある」と馬氏は語った。

現在は熱帯低気圧に格下げされているドクスリによる記録的な降雨は、これが最後ではないかもしれない。 水曜日に日本を襲った台風「カヌン」は、今週後半に中国に向かうと予想されている。 最大風速180キロ（時速111マイル）の表面風を伴う強力な暴風雨は、中国に到達する前に台湾を襲う可能性もある。